長く住み継ぐ古民家再生リフォーム
現在「民家再生」という言葉は雑誌や広告等でもよく目にしますが、私がはじめに就職した会社は「民家再生」の先駆け的な会社でした。民家再生といってもやり方が何種類かあります。
そのままの建った状態で必要な箇所だけ解体して、新しく直すリフォーム的な方法。
一旦全て解体して構造体を刻み直し、基礎など足まわりを改良し新築同然に組み立てる方法。
現状をなるべく傷めず曳家などをして、高さや位置や向きを改良する方法等です。
現代の生活に合わなくなった古民家を、再び手を加えて蘇らせるいわゆる「民家再生工事」を何度か経験するたびに、新築にはない魅力を感じるようになりました。
古材には現在では入手できないような貴重な部材もたくさんあります。スクラップにしてしまえばただのゴミですが、うまく利用できれば環境にも良いですし、とても魅力的な空間が作り出せます。昔の職人さんのマサカリやちょうなの跡が残った梁。長い年月の生活によるキズの付いた大黒柱には、腫れ物を触るようなピカピカな新築とは違い、多少物をぶつけてもびくともしない頼もしさや安心感があります。
古材を使いながら現代の技術をプラスし、今の時代に沿った暮らしやすさと安心できる家へと生まれ変わります。
また、民家再生とは言わないかもしれませんが、古材を新築の家に数本利用するだけでもおもしろい部屋になります。古民家によく見られる柿渋塗装も何回も施工しておりますので、お気軽にご相談ください。